はじめに 1
第1章 揺れるアメリカ人の対日イメージ 13
1 バールハーバー半世紀 13
2 日本人への潜在意識 18
3 テレビでみる日本人観 22
4 ソ連に代わる「新しい悪役“日本”」 23
第2章 菊クラブとバッシャーたち―力を失う日本擁護派 27
1 「証券スキャンダル」こそ日本流だ 27
2 親日有力者は消えた 32
3 皇居ひとつでフロリダ州が買える 36
4 半導体は「苦いコメ」 40
5 日本は被保護者意識から脱却のとき 43
6 アメリカの対日政策はどう決定されるか 46
7 日米とも外圧での解決はマイナス 49
8 日本に対する戦後のアメリカの三つの大罪 52
第3章 日本は同席するに足る仲間か―湾岸戦争が問いかけたもの 55
1 日本は「負け組」 55
2 国務省高官の日本の対応三分類 58
3 国内しか見えない日本 61
4 チップをぼやくウェーターのようなアメリカ 65
5 「高貴の義務」を考えるアメリカと「関係ない」日本 68
6 「日本の貢献はC級」 71
第4章 リーダーシップなき日本 75
1 日本政府版「なぜだ!」 75
2 「フォーチューン」支局長がみた歴代首相の能力 81
3 「政治は商売」という、かってのアイリッシュと日本の政治は同じ 84
4 世界で日本人は嫌われている 89
第5章 日米同盟とアメリカのシナリオ―安全保障意識の喪失 93
1 神に祈ったブッシュとフセイン 93
2 FSXは最悪の例 97
3 軍事大国化を防ぐ「在日米軍ビンのふた論」 99
4 日米同盟の将来は三つのシナリオ 101
第6章 カネだけで特権クラブに入れるか―国連安保理入りの可能性 117
1 五ヵ国警察官 117
2 日本の安保理メンバー入りへの冷やかな反応 120
3 日本の安保理加盟は「パンドラの箱」 123
4 世界の大勢についていけなかった日本外交 125
5 日本の安保理入りは身分不相応か 127
第7章 日本というコンセンサス社会の非コンセンサス化 131
1 湾岸戦争ではアメリカの民主主義は機能した 131
2 日米逆転現象が起きた湾岸対応 134
第8章 コメの開放阻止は世界に通じるか―マンガチックなことが多すぎる日本 139
1 幕張メッセの「アメリカ産コメ撤去事件」 139
2 日?米?欧―コメ問題の利害 142
3 農政ビジョンなき日本 145
4 大国日本のセコさはお家芸? 148
第9章 「それでも日本は貧乏だ」根強い脆弱コンプレックス 159
1 本当に日本は金持ちか 159
2 ひたすら我慢?努力が押し上げる日本のGNP 164
第10章 「人種差別」の実態を覗く―少数民族への無理解 167
1 「ジャップ」は差別用語か 167
2 日本の政治家のアメリカ人差別発言 172
3 黒人差別はアメリカが日本にもちこんだ 174
4 問題は「地下鉄の時間表もよめない」貧困黒人階層 178
5 アメリカは人種問題の虜になっている 180
6 ニューヨーク大停電と略奪の波紋 183
7 「中」と「下」に薄い連帯感 185
第11章 現地に溶け込めない日本流ビジネス―地域社会への同化困難 195
1 日本人に必要な「ブースター?スピリット」 195
2 「なるべくおカネで」地域との共存共栄に欠ける日本企業 198
3 高等教育はアメリカにお任せ 201
第12章 「素敵な国日本」一国天国論の危険 205
1 日本の若者の対米意識今昔 205
2 日本は対米交渉に日本的特殊外交手法を駆使 208
3 「やはり日本がいい」受信アンテナが働かない若者 211
4 日米間で「等身大に見つめ合える」ことが大切 213