まえがき 1
第1章 アジアは一つか、日本は東洋の一部か 17
1 日本から見た世界史 18
2 日本の東洋史学者と西洋史学者への疑問 19
3 「世界史」の意識は昔からなかった 24
4 ユーラシア大陸と対峙する日本列島 29
5 中国文化からの離反と自己変形の歴史 32
6 縄文弥生の一万年の無言なる抵抗の余波 38
7 日本と西ヨーロッパに共通する封建社会 42
8 日本文化の連続性と創造性 45
第2章 明治以降の近代化と戦後のアメリカ化 93
1 近代化における「内発」と「外発」 94
2 「文明開化」における近代主義への懐疑 95
3 戦前の日本人と戦後の日本人 98
4 グローバリズムとしてのアメリカニズム 99
5 「構造改革」におけるアメリカニズム 101
6 アメリカニズムの限界と破綻 103
第3章 海洋国家イギリスの知恵から何を学ぶか 153
1 はじめに 154
2 英国史からの教訓 155
3 日本の課題 160
4 日本の文化の創造 169
5 結語 170
第4章 日本のアイデンティティは何か。その意味するもの 229
1 はじめに 230
2 近代日本の模索 231
3 戦後日本の模索 236
4 アイデンティティと政治体制 236
5 「和の政治」とリーダーシップ 239
6 日本とアジアのアイデンティティ 241
7 おわりに 243