序章 課題と方法 1
第1節 問題意識と課題 1
1、問題の提出 1
2、本論の視角 5
第2節 本論の特殊性 7
1、台湾文学における日本語の問題 7
2、台湾作家の内地での活動 10
3、内地作家の台湾での活動 13
第3節 本研究にっいて 17
1、先行研究 17
3、本研究の構成 20
第1章 日本在台統治及び台湾の植民地支配への抵抗 24
第1節 台湾占領への武装抵抗 24
第2節 総督府と警察政治 28
第3節 近代政治運動の展開 31
第4節 一五年戦争下の台湾 37
第2章 台湾新文学発生の背景と新旧文学論争 44
第1節 台湾新文学成立の背景 44
1、大陸新文化運動と文学革命 44
2、台湾新文化運動と文学革命 50
第2節 新旧文学の論戦 53
1、旧文学の局限 53
2、新旧文学の論争 58
3、『台湾民報』と新文学の建設 62
第3節 文学言語における複雑的様相 65
1、植民地台湾の言語教育 65
2、言語面での抵抗 66
第4節 終わりに 68
第3章 特徴一:血涙の文学——頼和の文学活動を中心にして 69
第1節 はじめに 69
第2節 頼和の生い立ち 73
第3節 頼和と魯迅 79
第4節 おわりに 89
第4章 警察政治への批判——頼和の「秤」をめぐって 91
第1節 はじめに 91
第2節 「秤」における台湾農民と警察政治 92
第3節 主人公の悲劇 94
第4節 「秤」の構造 97
第5節 「秤」における警察 102
第6節 おわりに 105
第5章 特徴二:傷痕の文学——楊逵の文学活動を中心にして 112
第1節 はじめに 112
第2節 楊逵の生い立ち 112
第3節 楊逵文学における批判意識 117
第4節 楊逵文学における土地意識 122
第5節 おわりに 129
第6章 経済搾取への批判——楊逵の「新聞配達夫」論 130
第1節 はじめに 130
第2節 奪収·苦難·反抗 131
第3節 民族を超えるインターナショナル 140
第4節 おわりに 147
第7章 特徴三:哀傷の文学——張文環の文学活動を中心にして 152
第1節 はじめに 152
第2節 張文環の生い立ち 152
第3節 張文環の文学背景 157
第4節 張文環文学の分期 165
第5節 『台湾文学』の登場 166
1、『台湾文学』の創立 166
2、決戦下の『台湾文学』 174
第6節 おわりに 184
第8章 文化同化への批判——張文環の「夜猿」をめぐって 185
第1節 はじめに 185
第2節 「夜猿」の主題 186
1、「夜猿」の粗筋 186
2、台湾風物と肉親愛 187
第3節 張文環文学の特徴 190
1、自然主義·リアリズム描写 190
2、登場人物——「小人物」 197
3、憂鬱と挫折 199
4、軟弱の抵抗 202
第4節 おわりに 210
終章 総括と展望 212
第1節 本論のまとめ 212
第2節 今後の研究課題 217
後書き 218
付属資料 223
1、主要参考文献 223
2、文学大事記 227
3、作家年譜 230
(1)頼和年譜 230
(2)楊逵年譜 231
(3)張文環年譜 233