第一章 「世紀末」について 1
第一節 「世紀末」の語義 1
第二節 日本における「世紀末」の樣相 12
第三節 中国民国期におけるもうーつの「世紀末」 23
第二章 谷崎潤ー郎中国 31
第一節 谷崎の二回の中国旅行と中国知識人 31
第二節 民国期における谷崎潤ー郎作品の翻訳绍介状況について 40
第三章 異常性欲との邂逅 65
第一節 谷崎潤ー郎作品における異常性欲描写について 65
第二節 郁達夫作品における谷崎潤ー郎受容ー異常性欲描写を中心にー 79
第三節 「inside reality」への追求ー施蟄存の「石秀」と「在巴黎大劇院」における谷崎文学の受容ー 94
第四章 谷崎作品の女性像と恋爱論の受容をぬぐつて 109
第一節 「新しい女」から「モダン&ガール」へー「刺青」、「痴人の愛」を中心にー 110
第二節 女給·女優·「モダン&ガール」ー「迷羊」と「痴人の愛」との関わりをぬぐつてー 123
第三節 章克標作品の恋爱観における谷崎潤ー郎受容 134
第五章 谷崎作品の芸術観の受容ー施蛰存の「黄心大師」と谷崎の「春琴抄」を中心にー 148
結語 171
章克標年譜 174
参考文献 193
あとがき 204